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特集記事 「退職金の仕訳ついて」
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今回は退職金に関する仕訳の中で、以下の3つについてご説明いたします。
1.退職給与引当金繰入額について
2.退職金の支払いについて
3.(補足)退職金の支払いが年度をまたぐ場合
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1.退職給与引当金繰入額について
決算では、当年度の退職金要支給額を「退職給与引当金繰入額」として費用計上します。
その際の相手科目は「退職給与引当金(負債)」です。
例)退職給与引当金に1,000,000円繰入れた ⇒ 非資金仕訳
(借方)退職給与引当金繰入額(非) 1,000,000 / (貸方)退職給与引当金(非) 1,000,000

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2.退職金の支払いについて
退職金の支払い時には、当該職員への退職金の支払いの仕訳(例①)と
退職給与引当金の取り崩しの仕訳(例②)の2つの仕訳を起票します。
例①)退職金1,000,000円を職員へ支払った ⇒ 資金仕訳
(借方)退職金 1,000,000 / (貸方)現金預金 1,000,000
例②)退職給与引当金を800,000円取り崩した ⇒ 非資金仕訳
(借方)退職給与引当金(非) 800,000 /(貸方)退職金 800,000
※ポイント…資金仕訳と非資金仕訳ですので、別々の伝票で記載します。

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3.(補足)退職金の支払いが年度をまたぐ場合
実際の退職金の支払いが翌年度4月になる場合、
人件費の退職金は当年度での計上になりますので
「2.退職金の支払いについて」の例①の仕訳を未払金で起票します。
◆当年度での仕訳
例①)退職金1,000,000円を未払金で計上する ⇒ 資金仕訳
(借方)退職金 1,000,000 / (貸方)未払金(調) 1,000,000
例②)退職給与引当金を800,000円取り崩した ⇒ 非資金仕訳
(借方)退職給与引当金(非) 800,000 /(貸方)退職金 800,000
※ポイント…資金仕訳と非資金仕訳ですので、別々の伝票で記載します。

◆翌年度での仕訳
例③)前年度の退職金を職員に支払った
(借方)未払金 1,000,000 / (貸方)現金預金 1,000,000

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以上となります。
操作等でご不明な点等ございましたら、いつでもお問い合わせください。
記事担当 茅島 恵利
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