◆◇◆………………………………………………………………………………………………………… 今月のよくあるご質問「固定資産売却の仕訳について」 …………………………………………………………………………………………………………◆◇◆ 今回は、決算仕訳のひとつである「固定資産の売却」の際の仕訳をご紹介いたします。 1.固定資産売却の仕訳について レーザー学校会計では、仕様上資金仕訳と非資金仕訳の2枚の伝票を起票します。 売却益が発生した場合と、売却損が発生した場合、 また減価償却が直接法の場合と間接法の場合、の4パターンの仕訳をご紹介いたします。 2.仕訳パターン ![]() A.直接法の場合 ①車両が70万円で売れたので、売却収入計上の仕訳を起票します。 (資金取引) ![]() ②売却して資産の車輌がなくなりましたので、除却の仕訳を起票します。 (非資金取引) ![]() ③決算書への転記 ①②の仕訳の結果、各決算書では以下のように転記されます。 ・貸借対照表…車両が600,000円減少 ※②の仕訳の借方「車輌」 ・資金収支計算書…車輌売却収入が700,000円増加 ※①の仕訳の貸方「車輌売却収入」 ・事業活動収支計算書…車輌売却差額が100,000円増加 ※①で計上された車輌売却差額と②で計上された車輌処分差額が自動的に相殺され、決算書に転記されます。 今回は「車輌売却差額700,000 - 車輌処分差額600,000 = 車輌売却差額100,000円」となり 売却差額が事業活動収支計算書に計上されます。 ![]() B.間接法の場合 ①車両が70万円で売れたので、売却収入計上の仕訳を起票します。 (資金取引) ![]() ②売却して資産の車輌がなくなりましたので、除却の仕訳を起票します。 (非資金取引) ![]() ③決算書への転記 ①②の仕訳の結果、各決算書では以下のように転記されます。 ※A.直接法の場合と同じです。 ・貸借対照表…車両が600,000円減少 ※②の車輌100万円(取得価額) - 車輌償却引当金(減価償却累計額) 40万円 = 60万円の減少 ・資金収支計算書…車輌売却収入が700,000円増加 ※①の仕訳の貸方「車輌売却収入」 ・事業活動収支計算書…車輌売却差額が100,000円増加 ※①の売却収入の計上と②の資産の減少で同額の売却差額と処分差額が計上され、自動的に相殺。 ![]() A.直接法の場合 ①車両が55万円で売れたので、売却収入計上の仕訳を起票します。 (資金取引) ![]() ②売却して資産の車輌がなくなりましたので、除却の仕訳を起票します。 (非資金取引) ![]() ③決算書への転記 ①②の仕訳の結果、各決算書では以下のように転記されます。 ・貸借対照表…車両が600,000円減少 ※②の仕訳の借方「車輌」 ・資金収支計算書…車輌売却収入が550,000円増加 ※①の仕訳の貸方「車輌売却収入」 ・事業活動収支計算書…車輌処分差額が50,000円増加 ※①で計上された車輌売却差額と②で計上された車輌処分差額が自動的に相殺され、決算書に転記されます。 今回は「車輌売却差額550,000 - 車輌処分差額600,000 = 車輌処分差額50,000円」となり 処分差額が事業活動収支計算書に計上されます。 ![]() B.間接法の場合 ①車両が55万円で売れたので、売却収入計上の仕訳を起票します。 (資金取引) ![]() ②売却して車輌がなくなりましたので、除却の仕訳を起票します。 (非資金取引) ![]() ③決算書への転記 ①②の仕訳の結果、各決算書では以下のように転記されます。 ※A.直接法の場合と同じです。 ・貸借対照表…車両が600,000円減少 ※②の車輌100万円(取得価額) - 車輌償却引当金(減価償却累計額) 40万円 = 60万円の減少 ・資金収支計算書…車輌売却収入が700,000円増加 ※①の仕訳の貸方「車輌売却収入」 ・事業活動収支計算書…車輌処分差額が50,000円増加 ※①の売却収入の計上と②の資産の減少で同額の売却差額と処分差額が計上され、自動的に相殺。 今回のご案内は以上です。 記事担当 藤永夏鈴 掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 Copyright (C) 2019 Hyoubo Kaikei Center. All Rights Reserved. |