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    3.連載記事「学校法人会計について 第4回」
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 今回は、財務3表のうち貸借対照表について簡単にご説明します。

1.貸借対照表とは

 貸借対照表は、学校法人の「今」の財産状態を表す計算書です。
企業会計の貸借対照表とほぼ同じですが、学校法人会計独自の項目等もあります。
貸借対照表 = バランスシート(B/S)とも呼ばれます

●見方
 ①貸借対照表に表示される内容は下の表をご参考ください。左右の合計金額は一致します。



 ②学校法人設立からの累計額を表示します (※資金収支、事業活動収支は1年間のみ)
 ③左右のバランスを見ることで、学園様の財政状態を判断します。
   EX)土地という資産のうち、その財源が「純資産」であればあるほど「お金持ち」
                            「負債」であれば、「お金持ちでない」
 ④「大科目」「中科目」「小科目」といった記載科目があります。

 
1枚目

2枚目                赤:新基準にて追加


2.資産の部

 資産とは、すなわち学校の持っている財産の事になります。
 土地、建物、車輌、現金、等、有価証券、未収入金等プラスの財産を含みます
 
ワンイヤールール
 資産はまず「1年基準」で、固定資産と流動資産に分けます
 当会計年度後、1年以内に資金・費用として使用される資産は「流動資産」
  1年を超えて使用される資産は「固定資産」という扱いです



3.負債の部

 負債の部は他人から調達した資金です。将来返済義務があるものとなります。



4.純資産の部

 純資産の部は、基本金と繰越収支差額から成り立ちます。



次号では、基本金について細かくお話させていただきます。


参考資料
”学校法人会計基準の一部改正について”.文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1333921.htm




                                                                      記事担当 川嶋木綿

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